−優−

期末テストも終わり、夏休みまで残りわずかとなっていた。

「…なぁ、…優…。」
「ん?泉、なんだよ。」
「お前、期末どうだった…?」
「オレは、ギリギリだけど赤点はなかった。」
「はぁ………。やっぱりな……。」
「…泉。今回赤点何個だった?」
「え〜と…。数学に現国だろ?あと…英語と生物!!だから4個だな!!」
「…そこ、自信満々に答えるところじゃねぇだろ?」
「まぁ、そうなんだけど…。つーか、追試でも赤点だったら夏休み中に補習なんだぜ?せっかくの夏休みがぁぁぁぁ!!!」
「だったら勉強すりゃいいだろ?」
「え〜、でもなぁ…。」
「なら、オレは知らねぇ。」
「優く〜ん。友達だろ?助けてくれよ〜。なっ??」
「はぁ…。しかたねぇなぁ…。英語くらいなら教えられる。」
「さすが優く〜ん☆たよりになる〜♪」

……キモい…。

「でも、オレ英語以外はムリだぞ?」
「う〜ん…、どうしよっかな〜…。…あっ!!!!」
「?」

泉が突然なにかを思いついたように、どこかへ行ってしまった。