鬼の名の下

「チッ、おい着替え終わったら俺の部屋に連れて来いよ」


「はい、わかりました土方さん」

「全く、殴らなくてもいいじゃないですか~」

「うわっ、痛そうだな総司・・」

「俺たちも行くか」




そんな会話が襖の向うでしたが、暫くすると居なくなった。



まぁ、人の気配はするけどね。


『ねぇ、明』

「んー?」

『新撰組の奴らは”鬼”のこと知ってるのか?』


「・・うん。知ってる」


『どこまで』


「治癒が早いこと」


『・・それだけ?』


「とりあえずは、ね」


苦笑しながらこちらに視線を向けた明。


やはり、この子も鬼なのだ。

人間とは相容れぬもの・・。

それでも、ここの人間を信じてこの子はここで生きている。




・・・・。僕には無理だろうな。