「あーーそれと、平助の着物そいつに貸してやれ」



「あ、じゃぁ俺言っておくわ」



「んじゃ、頼んだぞ原田」



「へーぃ」



そう言いながら、背の高い男が中へ入っていたのを皮切りに次々とその場に居た人たちが中へ入っていった。



「夜歌。私たちも行こう?」




『ん。』


明に手を引っ張られて一緒に中に入っていく。



随分と冷えてしまった体。


僕の髪からも、明の髪からも雫が滴り落ちている。