鬼の名の下

ボタボタっと降っている雨が、髪を伝って頬を流れ落ちる。




真っ直ぐ土方の目を見ながら言ったのに、土方は何も反応を示さない。




何で・・?




『叶えて、くれるんだろ?』



早く殺してくれよ。



だけど、動こうとしない土方に少しいらだった。




『大丈夫。首を切れば、僕だって死ぬよ』



そう言いながら、顔に向けられていた刀を掴んで首元に持っていく。



そう言えば、昨日も刀掴んだよな。


だけど、その傷ももう治ってしまっている。



首元に持っていった刀で、首から赤い血が流れた。