「17!?かぁー若いねぇ!」


無理に明るく振舞って、不安をなくそうとしている・・。



『死ぬのが、恐いのですか?』



「っ・・!・・フッあぁ、こえぇよ」



驚いた顔をしたが、直ぐに顔を俯かせた。



「恐くて恐くて、たまんねぇんだ。情けねぇな」


『別に、情けなくなんて無いでしょう。』


トンッと壁に寄りかかりながら障子越しに当たる月の光を見た。



人間は、生にすがりつくもの・・・。

そう簡単に死など受け入れたくは無いだろう・・。


「おめぇさんは・・恐くねぇのかぃ?」



『えぇ。』



何せ、幾度と無く自ら死へと向かおうとしていたのだから・・。


まぁ、ことごとく失敗したがな・・。