そこの路地居るのは・・気配からして4人。


後は・・・



反対側に3人。


後は店の前に居る3人。全部で十人か・・。



店の裏にはまだ人の気配が無い。


厄介なことになる前に店の人たち逃がした方がよさそうだな。



向こうの視線の先には広間があった部屋がある。


もしかしたら、この人たちの狙いは中居さんが言っていたあの人たちなのかもしれない。



とにかく今は中井さんたちを優先だな。


気配を消して店の裏側へと廻った。


そして、周りを見渡してから誰も居ないことを確認した後サッと中に入る。


裏口につながっていたのはどうやら台所のようだった。


「だ、誰だあんた!?」

板前と思しき老人が包丁片手に向き直った。


・・・いや、普通に危ないんだけど。