鬼の名の下

タンタンッと階段を下りていけば、階段の直ぐ下に中居さんが居た。



「それじゃぁ、頼んますなぁ。中居はん」

「・・はい」

「女将にもよろしゅう」



中居さんの側には長くてボサボサナ髪をした男が居た。


何だ?


男と話している間、中居さんがおびえているように見えた。



「あ、お客はん!」


『あぁ、中居さん。すいませんが夕飯にしてもらいたくて」

「ユウメシ?」

あ、そっか!この時代じゃ夕飯って言わないのか。

えーっとじゃぁ・・

『ゆ、夕餉にしてほしいんですが・・』


「あぁ、夕餉ですか!かしこまりました!ただ今お持ちいたします」


『お願いします』



それだけ言うと、僕は部屋に戻った。