鬼の名の下

「よし。異議の声が上がらないな。では、今を持ってこの子を新撰組の女中としてこの家に滞在してもらう。各自隊のものに伝えて置くように。部屋は・・・今まで使っていたところで構わないかな?」




『・・・そうですね』



滞在決定かい!!


もう突っ込む気力すら失せたわ。・・寝たい。


フラリッと立ち上がる。と、支えるようにして沖田も立ち上がった。



『む。心配しなくても転ばないぞ』


「危ないから部屋まで送りますよ」


『危ないとは失礼だな』

別に危なくなんてないぞ。フラついたりするのだってほんの少しだし。


「さっきので血が少なくなっているのでしょう。大人しく送ってもらいなさい」



『・・はい!』


井上さんがそう言うのなら、送ってもらいます。


「あ、じゃぁ私お風呂見てくる!夜歌入りたいでしょ?」


『・・あるのか?風呂?』


「当たり前でしょ?待ってて。直ぐ用意してくるか。あ、部屋でね?」


パタパタと出て行った明の後姿を見てから、僕と沖田は先ほどまで僕が居た部屋へと向った。