鬼の名の下

目を開ければ、全身真っ黒の着物に変わっていた。



しかも、刀付き。



『何で刀?』


「一応あったほうがいいと思って。ど?俺の力凄い~?」



褒めて欲しそうだったから、喉元を撫でてやればゴロゴロと鳴いた。



『あ、この袋にお金入れるの?』


「おう!ついでに、お前の荷物もが入っていた袋も変えといたぞ」


『へぇー。気が利くね。』


ま、袴姿にスクールバックはあわないしね。



「よし!宿行くぞー」


白羅が歩き出したので、僕も荷物を持って歩き出す。