鬼の名の下

「さっき俺車に轢かれそうになっただろ?その時、思わず力使っちまった!」




『力?』



「そうそう。俺ねぇー普通の猫じゃないから力があるんだ」



そういった猫君の瞳が、少し憂いて見えた・・。



「で、その力の一つが、時空移動ってやつ」



『時空移動・・・・。』


「タイムリープってやつだ!!」



タイムリープ・・へぇ~?



『面白いね』



「・・お前やっぱ変わってんな。」


そう言いながら、まじまじと僕の顔を見る猫君。



褒め言葉か?