『おかえりー!奈央のおかげで大繁盛だよっ!』



教室に戻った私に、笑顔で駆け寄ってくる空。



さっきあったことは誰にも言わないことにした。

言ったってどうにもなんないし、私は何にもされてないし。

…ちょっとはされたけど。




「良かったー!私、休憩してもいい?」




『いいよっ。なんなら他の店回っても良いし。2時までに帰ってきてね!』