私、無意識に桐山の名前呼んでたよね…? なんか桐山、ヒーローみたいじゃん。 『てめぇら何やってんだよ』 いつもより、声にドスの効いている桐山。 『え、いや、あの、』 テンパってるカメラ君。 『とりあえずそのきたねえ手、離せよ。』 桐山は眼鏡君とぽっちゃり君を睨んだ。 二人は桐山に脅えて、私の腕を離した。 はあ…やっと自由だ。