それから松井くんと田野くんと私は、
一緒にいることが多くなりました。
いつしか私も、
松井くんのことを『恭ちゃん』と呼ぶようになりました。
けれど、田野くんは、
『田野くん』のまま。
特に理由はないけれど、
恭ちゃんとも、田野くんとも、
同じように仲が良かったけれど。
その違いを突っ込まれては、
3人で笑っていました。
「本当はお前ら2人、付き合っていて、
田野だけ仲間外れなんじゃないか」
なんて。
時は流れて、
市川杏美さんはもう中学を卒業していました。
けれど田野くんは相変わらず、
彼女を想っていました。
私たちは何一つ変わらない毎日を過ごしていました。
けれど、
受験を間近に控えた中学3年の年末だったでしょうか。
一緒にいることが多くなりました。
いつしか私も、
松井くんのことを『恭ちゃん』と呼ぶようになりました。
けれど、田野くんは、
『田野くん』のまま。
特に理由はないけれど、
恭ちゃんとも、田野くんとも、
同じように仲が良かったけれど。
その違いを突っ込まれては、
3人で笑っていました。
「本当はお前ら2人、付き合っていて、
田野だけ仲間外れなんじゃないか」
なんて。
時は流れて、
市川杏美さんはもう中学を卒業していました。
けれど田野くんは相変わらず、
彼女を想っていました。
私たちは何一つ変わらない毎日を過ごしていました。
けれど、
受験を間近に控えた中学3年の年末だったでしょうか。