街のネオンが
キラキラ輝く夜。

可愛いコートに
茶色い髪の
女の子がいる。

女の子は一生懸命
背伸びをして
棚の上にある
ぬいぐるみを
取ろうとしている。

隣には
眼鏡をかけて
まぁまぁ背が高く
スラッとした男の子。


あれ?あれって
あたし?(笑)

あれ、あたしじゃん!!


隣のあの男の子誰?
見たことないし(笑)
誰?誰?誰っ!?


でも手繋いでる。
付き合ってんの!?
誰だろ!?
わかんないよぉぉ!!!!!!



「あんたぁーっ!!
いい加減にしなさいよ!!
遅刻しても
知らんけんね!!!」


お母さんの
けたたましい怒鳴り声で
あたしは飛び起きた。


「今何時!?」

「7:30よ!!
さっきから
起こしよるのに
なーんも起きやせん!!」

「やばい…」


あたしは
やばいと言いつつ
ゆっくりご飯を食べて
ゆっくりと
準備をする。


「あー、
間に合わないかも…」


あたしは
のんびりと歩きながら
駅に行く。


今は中間試験
1週間前だから
朝課外がない。


ぼーっと
電車を待ちながら
今日見た夢について
考える。


あれは確実に
あたしだった。

隣のあの男の子
全く見覚えがない。
見たことないよ。


誰だろう…


そんな事を
考えているうちに
あっという間に
学校に着いた。