そのまま田中くんは私が座っている席の前の席に座り、携帯を触りだした。


「田中くん帰らないの?」


「まぁね。」


「そう。」


帰るのか帰らないのかよく分からない返事をもらい、


気にしてもしょうがないかと思い、窓の外からみえる夕焼けをみながら明日のバレンタインのことを考える。