文学少女と純情くん


「それじゃぁ
枕草子の第一段 春はあけぼのの口語訳を
壱原」

「はい 春は夜明けがよい……………………」

教科書を見ないで言っただけなのにクラスからは「おぉ…」と声が上がった


「流石 壱原さんだ」

授業後すぐにあの彼が話しかけてきた

無視して本を読んでいたら一方的に色々訊いてきた