あちぃ～～～～～。


　俺は今、ベンチに座ってる。


　野球部のエース、坂本健人。


　今日は甲子園の予選決勝。

　この試合に勝てば、甲子園に行ける。




「おい、坂本！！」




　ついに俺の番がきた。


　応援席には、俺が宇宙一好きな人、朝倉美希がいる。




　美希は幼馴染で、いつもふざけあってる。


　美希を甲子園につれていくため、俺は毎日毎日練習してきた。


　美希は野球部のマネージャーでもあった。



　これから、俺はスーパーホームランを打つ。美希のために。




　応援席を見ると……。



「健人～！！ホームランだぞ～！！」


　って叫ぶ美希が見える。


　「健人」って呼ぶのは、美希だけ。


　他のみんなは、「ケン」って呼ぶ。






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