てか、この人だけしかいないの…?




「あら~久しぶりよ、あなたみたいな子に出会うのは」




「どういう事ですか?」




この近辺の事はなんでも知ってるつもりだった。





「あなた、何も知らないのね…。この森は悩み事のある若い子がよく迷い込むのよ。だけど、あなたみたいに目がしっかりしてるような子は久しぶりよ。何か悩み事でもあるのかい?」





このおばさんの言葉は何処か癇に障る。




なによ、私のことなんてどうせわかんないでしょ?




おばさんが大きな目をくりくりしながら私の目を覗く。




「うちへ寄ってみるかい?」