「ただし、お主が居た世界ではないんじゃ〜
"シクノール"と呼ばれる別次元の世界じゃ。所謂パラレルワールドというものじゃ」
「……本気?」
「本気じゃぞ〜。ちなみにシクノールは科学よりも魔法が発達しておるぞ〜」
何やら得意気な神様
「ふ〜ん」
しかしまったくと言ってよいほど興味なさそうな陸の反応に目を見開く
「いいのか!? 地球じゃなくても!」
「地球に未練ないし
それに今地球に戻ったら母さんに殺されるし」
アレは恐怖以外の何者でもないっ!
何故か自分の言葉に怯えだす陸
生前、家族と何かあったのだろうか
「そ、そうか。あとお主は我が殺したも同然じゃ
そのお詫びと言うてもなんじゃが、何でもひとつだけ願いを叶えてやろう。 地位、金、魔力、知識、女でも、職業なんかでも構わないぞ〜」
「すごいな。さすが自称神(笑)」
思わず自称神を褒めた陸
「(笑)ってなんじゃ!?それに何度言えばわかるんじゃ! 我は神じゃ! 全知全能の神! 最強無敵の神様じゃ!」
子供の如く騒ぎだす神
しかし陸は先程の自称神の言葉について考えている

