異世界転生記




「思いだしたか?」


「あぁ。ホント最悪」


「まぁ、そう不貞(フテ)腐れるでない」



ちなみに陸は無表情



「それで、自称神様が俺に何の用?」


「我は本物の神だ!
実はの〜、お主が死んだのって、我の所為なんじゃ〜」



どこから取り出したのか、お茶(日本茶)を飲む自称神


陸は訳が分からず固まっている



「大丈夫か?」


「……どういうことだ」


「ん、あぁ
直接的には違うのだが、間接的には我が原因じゃからの〜」


「説明しろ」



じろりと神を睨む


「あの時、すごい風が吹いたであろう?
あれ、我のくしゃみなんじゃ〜」


「……それで?」



陸の目が鋭い光を灯す


「お主が目を擦っても、擦らなくても、あの風が間接的な原因となって死ぬんじゃ〜
因みに擦らなかった場合は、風に驚いた猫が頭にぶつかって落ちるぞ〜」


「ほぉ・・・・」


「ど、どうしたのじゃ? いつもは無表情のくせに満面の笑み? しかも目が笑っておらんぞ?」