「い、いや、何でもない」


「だったら報酬頂戴」


「あ、あぁ。レックリスドラゴン20体だとランクはXになるから金額は倍にしとくな」



そんな勝手に報酬倍にしちゃって大丈夫なのか?



「さんきゅ。で、金は?」


「ギルドカードに入れとくぞ」


「ギルドカード?何ソレ」


「渡してなかったか?確かこの辺に………」



机の上の書類の山を漁りだすシオン



「あったぞ、ホラ」



差し出したのは黒いカード。2つ名やランク、名前などが金色で書かれている



「身分証明書としても使えるし、ギルドからの報酬は全てその中に入ってるから失くすなよ

因みにランクごとに色が決まっていて、ブラックカードは2つ名持ちだけで、上限金額ないから」


「へぇ。で、今回っていくらくらい?」


シオン「レックリスの1つだけだから、100万ピルだ」



1ピル=およそ1円



「そんなに貰えるの?あんなに簡単だったのに?」


「まぁランクXだしな。それにそう思うのはお前だけだ」



陸が不機嫌そうに口を開くよりも早く、シオンは続けた



「この後はどうするんだ?」


「依頼受けまくる」


「あんま無茶すんなよ」


「りょーかーい」