異世界転生記




「あと、長期休暇になるとよく、“陸さんには今日からわくわくドキドキのアメリカ旅行をプレゼントします。持ち物はパスポートと着替え2日分。それではいってらっしゃ〜い!あっ、始業式の日、学校に遅れてはいけませんよ?”とか言ってマジでアメリカに放置されるし


アメリカって言うのは向こうにある国の1つで、規模的にも国土的にも結構デカい国」



ってか所持金無しでの一人旅はキツいだろ



一度だけ始業式に間に合わなかったことがあったけど……………あれは地獄だった…………


口に出すのもおぞましい…………死よりも恐ろしい罰ってあるんだと、初めて分かった瞬間だったよ……………



「あはは……
なんかすごいお母様なんだね」


『陸が固まるのも納得だな』


だからアノ人はメデューサなんだ





ふと時計を見ると時刻は午後7時を過ぎていた


結構長く話してたんだな



「そろそろ夜だけど、夕飯食べてくか?」


「えっ!?いいの?」


「3人も4人も変わらないしな」


なんだかんだでセラとルゥも食べてるからな



「じゃあお言葉に甘えてご馳走になりますっ!」


敬礼しながら答えるユキ


『遠慮すんな!』


『お前が作るわけじゃないだろ』


「ルゥは風呂掃除よろしく
ユキとセラはのんびりしてて」


働かざる者食うべからずだからな


そして客人は全力をもってもてなす!


篠月家の家訓その三だ