異世界転生記




なにやら戸惑った表情のユキ


「………ねぇ………これって………」


「事実だよ」


更に困った顔になった



『なぁ陸、何したんだ?』


「地球で死んでから今までの記憶を見せた」



全てではないがほとんど


記憶というより情報として映像をユキの脳内に送ったに近い


「え、えと、あと、なんというか………

つまりこことは違う次元で生まれ育って………でも神様のミスで事故にあっちゃって…………こっちに来たってこと………?」


「正解」


理解が速くて助かる


「…………………。」


「どうした?」


さすがに驚いたか


「…………ごめんなさい」


いきなり謝られても………。っていうか何で謝る?


「………軽い気持ちで、貴方のことを知ろうとしてごめんなさい」



なんだ、そういうことか


「気にするな。一応自分の中で踏ん切りは付けたつもりだ」


最初は戸惑ったけど、あのメデューサの所為(おかげ?)で知らない土地での生活は慣れてるし


保護者とか友達(初めてっ!)出来たし


それに何より、あの状態で生きて帰ったら死よりも恐ろしい罰が待っているんだ



だからと言っては可笑しいのかも知れないが、こっちに来れたことに後悔はしてない



そのことをユキに伝えると、少しはにかんだ