異世界転生記




いくつか質問が終わると、時計を見た


「はい、じゃあ今日はここまでー
教科書に俺の説明よりもずっと分かり易い解説が載ってるからそこ読んでおけー
質問はいいんちょに

あとは自習っつーことで」



授業始まってまだ15分しか経ってないんだけど


3分の1にも満たない!



それに寝るの速いなー


my枕使ってもう寝ちゃってるよー



じゃあ俺もおやすみー






キーンコーンカーンコーン


「授業終わったー
連絡事項は特にないから解散

じゃあまた明日ー」



『陸、終わったみたいだぞ』


ルゥのしっぽで頬をぱしぱし叩かれた




よし、じゃあ寮に帰るか



「ねぇ陸、ちょっと話したいことがあるんだけど、この後って平気かな?」


ユキはたぶん俺の正体について聞きたいんだよな



たぶん俺がαランクだって分かったみたいだし



「なになにユキ、陸のこと好きなの?」


「止めといた方がいいぞ、こんな無愛想なヤツ」



失礼な!



ガンッ


ガンッ




「痛ぁっ!」


「何すんだよ!しかも何でルイの金ダライより俺のヤツの方がデカいんだよ!?」



「安心しろ、差別だ

それにユキは俺じゃなくて俺の保護者に話したいことがあるんだよ」



勝手に名前出して悪いな、おっさん


でもコレで何も言わなくなる筈だ


「そういうことでしたか
では寮まで一緒に行きましょう」

ほらな?


(陸の保護者………?)


昨日いなかったユキは陸の保護者を知らなかった