異世界転生記




「使い魔と魔武器を教えて欲しいのですが」


6人が自己紹介をしたところで、ラインさんが切りだした



「へぇ、今日だったのか。良いタイミングで編入したんだな」


確かにそうかも

ルイ達が言うには、人生に一度きりのビックイベントらしいし




「本当は明後日の予定だったのですが、面白そうでしたので今日やってもらいました」


…………うん、職権乱用だ


少しでも感動した俺が馬鹿だった



ってかラインさん、何しちゃってんの?


みんなも知られざる事実に驚いている



「………それで陸は何を出したんだ?」


あ、流石同級生。スルーしたんだ


「こいつら。白いのがセラで、黒いのがルゥ」


「「にゃあ」」


2匹の首を持ち上げてご挨拶


「………陸、ちょっといいか?」

2人から何か感じたらしく、別の部屋に呼び出された





「普通の猫じゃないだろ?」


やっぱ分かったんだ


「よく分かったね。何だと思う?」


「まさかとは思うが………熾天使セラフィムと堕天使ルシファー………?」


「おぉ、正解。何で分かったの?」


一発で当てちゃった

ヒントとか出してないのに


「やっぱりか………。名前と神気、それにお前が低級の猫を召喚するなんてあり得てたまるか」


なんだ最後の理由




それよりも


「召喚したのはセラフィムじゃないよ」


「は?」


Xランクさんがどんな顔をしてるんだよ


「出て来たのは神様。でも俺が使い魔にすんのが嫌だったから、丁度その場にいたセラと契約しただけ

ルゥは、クラスで禁忌を犯したヤツらを罰する為に来て、そのままノリで契約」



「………悪い、少し整理させて」


こめかみを抑えて何やらぶつぶつと呟いている



何か変なところとこあるか?


だってアノ神様とだったら、まだ使い魔無しの方がいいと思う