異世界転生記




2時間後


陸の作ったオムライスとコンソメスープは好評だった



因みに、食事中も片付け中も陸に“ケース”のことを問い詰めていたが、のらりくらりと避け続け、ぶちギレたタインに“金ダライ”をしたところ、皆無言になって荷物整理に協力して終わらせた




「みんなお疲れ。お陰で速く片付いたよ、ありがとう

で、これからどうする?」


荷物の整理も終わり、4人でソファでのんびりお茶をしている



「出来れば、先程の答えが気になるのですが」


「気にしたら負けだよ?」



エリンが聞いてきたけど、取り敢えず提案


「負けでいいから教えて」


遠慮がちに、それでもしっかり聞いてくる4人


《まだ言ってるぜー》

《どうするのだ?》


セラもルゥも楽しそうに聞くな

《記憶消してもいいけど…………》


戸惑いながら言う陸


神と同等の力を持つとは言え、つい最近まで普通(?)の男子高校生だった陸は、初めて出来た友人(以前は忙しすぎて友達どころではなかった)の記憶を消すのを躊躇っている


因みに最初に消した時はまだ友達ではなかったから無効



《あぁ、そう言うこと?じゃあ別に言ってもよくね?》


《確かに言ってはいけないとは誰にも言われてないのだろう?》


《まぁ………な》



実はシオンから出来るだけバラすなと言われていたのだが、すっかり忘れている陸


《ならば言ってしまえ》

《だな》

《分かった、そうする》



「陸、どうした?急に黙り込んで」

「知りたい。でも陸、無理しない」



4人の言葉に、魔法のことや、自分が異世界から転生したことを話そうとした



「………大丈夫。あれは空間系n…… ガチャ「おーい、玄関開けっ放しだぞ」


「無用心ですねー」


誰だよ、空気読め



バタバタ



「よう、半日ぶりだな」


「私は4時間ぶりでしょうか?」






はぁ


何でここにいる、おっさんにラインさん