ゴメン、素直になれなくて

さっちゃんは正しい。



だけど…

だけど…


今から歩夢に会いに行く自分を想像する。


「やっぱり…無理…」


そんな度胸ない。

自信ない。


自分からは行けない…

行けないんだよ…



「彩ちゃんっ…」


詰め寄るさっちゃんに
私は泣き叫んだ。


「さっちゃんには…私の恐怖はわからないよっ…」














少しの間があいて―…


さっちゃんはため息をついて
静かに腰をあげた。


「…彩ちゃんの鞄。持ってくるから今日はもう帰りな?」



そう呟くと

そのまま私に背を向けた
さっちゃん。


「………ごめん…」


私の言葉に反応なく


さっちゃんはそのまま保健室から出ていった。