ゴメン、素直になれなくて

先輩の言葉は正しかった。


「お前はどうなんだよ。自分のこと棚あげんな。」


「…………」


否定したいけど言葉が見付からない。


確かに私…先輩を罵りながら
先輩と同じことをしたんだ。


ショックに目眩がする。


最後まで私は先輩と同じ…


フラフラとその場を後にする私を先輩はひき止めた。


「帰るなよ…」


振り返ると先輩の目は切なくて…


まるで捨てられる前の子犬みたい。


私と同じ、孤独な目。


この寂しさを分かってしまうから、私は先輩を忘れられないの…




だけど―…


「ごめんね…先輩…」


今度こそ、終わりにしよう。



私と先輩のために。