ゴメン、素直になれなくて

話し終わった後――…







ぽつりと先輩が言った。


「俺にしとけよ」


「…………」


「歩夢?そいつに彩は理解できねぇよ」


「…………」


先輩はソファーから腰を上げて黙る私の前にしゃがみこんだ。


「俺ならお前の気持ち、すげぇ分かる。」


「……………」


先輩の言葉に
また泣きそうになった。


先輩はこんな私を理解してくれる。


確かに私も、先輩のことは凄く分かるんだ。



先輩と私は似てるから。


先輩の孤独や不安


プライドが高くて傲慢な癖に


本当はさみしがりやで
自信がないとこ。



素直になれないところ…





先輩と私は鏡みたいだ…