ゴメン、素直になれなくて

少しの沈黙のあと―…


先輩は私を見た。


「うまくいってんのかよ?」


「え…?」


「カレシと。」


「あぁ…」


歩夢のことか…

どうなんだろ?


最近はうまくいってないけど
それを先輩に言うのはな…


黙る私を見て先輩は少し笑った。


「彩を扱いきれる男なんて、そうそういねぇよ」


「な…!?」


私が悪いの!?

てか酷くない??



「何があったのか話してみろよ?」


「は…?」


「なんかあったんだろ?彩みてたら分かるし。」


先輩はもう一本、煙草に火をつけた。


「聞いてやるよ」


「……………」


いつもなら
何様?ってむかつくとこ。


煙草くっさいし…





だけど今の私…


自分で思ってたより弱ってたらしい。


「……っ」


私の頬に流れる涙。



先輩は私が話し終わるまで
静かに聞いていた。