「鈴鳴ちゃん、可愛くなったわね~」


母さんは、急にそんなことを言い出した。

急すぎるだろ。


「…ブハッ!
ゴホッゴホッ…」


俺は、口に含んでいたお茶を吹いた。

汚くてすんません。

あと、むせた。


「え、宙音…
あんたまだ、鈴鳴ちゃんのこと好きなのー!?」


悪かったな、好きで。

まだ好きだよ!

てか多分これからも好きだよ!

すみませんね!


「てか…
なんで俺が鈴鳴好きなんて知ってるんだよ!?」


俺、母さんに鈴鳴を好きなんて話一度もしてねえのに。


「え?
見てたらわかるでしょ。」


マジで!?


恥ずっ…