「ねぇ高丘、眼鏡外してよ」 「ヤダ」 「なんで」 「いやだから」 「…理由になってねーし」 さつきはいい考えを思いついた。 「ねぇ高丘、あっち向いて」 「うん」 高丘は反対側を向いた。 「いーよ、こっち向いて」 高丘がさつきのほうを向いた、そのとき。