とにかくこの男、無愛想だ。
「ねぇ、あの、悠っていう人…もしかして医者なの?」
何となく成り行きでコーヒーなぞを入れながら、沙織は茶髪に聞いた。
茶髪はそれでも黙って出されたコーヒーを一口飲む。
そして苦そうな表情を浮かべると砂糖とミルクをたんまりと入れた。
「…まぁ、そんなもんだ」
ちらりと視線を上げて、茶髪はそう言うとまた黙りこむ。
雰囲気的にそれ以上会話を続けることが出来ずに、店の中は沈黙に包まれていた。
そこへ、眼鏡の悠が戻ってくる。
カウンターに座るので、沙織はまた反射的にコーヒーを入れたりしている。
それにしてもこの連中、一体どういう関係なんだろうか?
「どうもありがとう」
ふと、沙織と目が合った悠は、苦笑いを浮かべた。
「ゴメン。何が何だかわからないよね? え〜と…」
「沙織です」
「沙織ちゃん」
確か、この男とは初対面だった筈だ。
過去にこの喫茶店に来たことのある客なら、沙織は大体覚えている。
それなのに…初対面なのに“ちゃん”付けとは。
「あ、俺は悠、で、こっちは諒っていうんだ」
そうか。
この無愛想男、諒というのか。
だがこういう場面で、何故自己紹介されているのかが分からない。
どういう挨拶をしたらいいのか見当もつかない。
とりあえず沙織は“どうも…”と愛想笑いを浮かべた。
「でも本当、この店は良い場所なんだね。なぁ、諒?」
店内を見渡して、悠は言った。
「あぁ、そうだな」
諒は頷く。
「どうも…ありがとう」
沙織自身、この店が大好きなのだ。
大好きなものを誉められるとつい嬉しくなる。
沙織は素直にお礼を言った。
「でも、本当にお医者さん呼ばなくても大丈夫? それに、どうして彼女…綾さんは、あんな怪我を?」
やっぱり、綾のことが気になる。
どうして意識を失っていたのか。
それに、医者みたいなものだと言う割りには、それらしい診察の道具も何一つ持っていない。
「ねぇ、あの、悠っていう人…もしかして医者なの?」
何となく成り行きでコーヒーなぞを入れながら、沙織は茶髪に聞いた。
茶髪はそれでも黙って出されたコーヒーを一口飲む。
そして苦そうな表情を浮かべると砂糖とミルクをたんまりと入れた。
「…まぁ、そんなもんだ」
ちらりと視線を上げて、茶髪はそう言うとまた黙りこむ。
雰囲気的にそれ以上会話を続けることが出来ずに、店の中は沈黙に包まれていた。
そこへ、眼鏡の悠が戻ってくる。
カウンターに座るので、沙織はまた反射的にコーヒーを入れたりしている。
それにしてもこの連中、一体どういう関係なんだろうか?
「どうもありがとう」
ふと、沙織と目が合った悠は、苦笑いを浮かべた。
「ゴメン。何が何だかわからないよね? え〜と…」
「沙織です」
「沙織ちゃん」
確か、この男とは初対面だった筈だ。
過去にこの喫茶店に来たことのある客なら、沙織は大体覚えている。
それなのに…初対面なのに“ちゃん”付けとは。
「あ、俺は悠、で、こっちは諒っていうんだ」
そうか。
この無愛想男、諒というのか。
だがこういう場面で、何故自己紹介されているのかが分からない。
どういう挨拶をしたらいいのか見当もつかない。
とりあえず沙織は“どうも…”と愛想笑いを浮かべた。
「でも本当、この店は良い場所なんだね。なぁ、諒?」
店内を見渡して、悠は言った。
「あぁ、そうだな」
諒は頷く。
「どうも…ありがとう」
沙織自身、この店が大好きなのだ。
大好きなものを誉められるとつい嬉しくなる。
沙織は素直にお礼を言った。
「でも、本当にお医者さん呼ばなくても大丈夫? それに、どうして彼女…綾さんは、あんな怪我を?」
やっぱり、綾のことが気になる。
どうして意識を失っていたのか。
それに、医者みたいなものだと言う割りには、それらしい診察の道具も何一つ持っていない。
