あの電撃攻撃を綾との戦闘で使っていれば、勝負は一瞬でついたかも知れないのに。
 美紀はそれを、一回も使わなかった。

「綾、行くぞ!」

 諒はすでに走りだしていた。
 綾も一瞬遅れて灯台へ向かって走りだした。
 …ずっと後ろの方で、また雷鳴が轟く。