かなりパニック状態だった。なにしろ寝返りをうったので、顔が約1センチほど近い状態になってしまったから。
その時、健さんの目がパチッと開いた。
「きゃぁ!」
「うわっ!!」
さっと距離の離れる二人。ヤバイ。心臓が破裂しちゃう。
「………」
「………」
二人の間に流れる沈黙。
「もう平気か?あっ…平気?」