「着信履歴は…、

会社から1件

テジュンが10件

ジョージが3件

ケントが5件

KYUから1件

桧山マネージャーから11件…

やっぱ、桧山マネージャーから電話しておかなきゃな!」



ピッ ピッ ピッ


トルルル トルルル

「もしもし、マネージャー、チャンスです。」


『やっと連絡してきたか!

チャンス君、今何処にいるんだい!?』


「本郷のマンションですけど。」


『テレビのニュースは、もう観たか!?』


「ハイ。

さっき観ました。」


『新星MUSICに、じゃんじゃん電話が入って、パンク状態だよ!

テジュン君の妹さんは!?』


「ソナなら、今俺と一緒にいます。」


『そうか!

今日の雑誌の取材は、3社とも中止にしたから。

今、XYZのメンバーがそっちに向かっているから。』


「エ~ッ!

ちょっと待ってくださいね。

ソナ、メンバーが全員でこっちに向かっているから、早くシャワー浴びて着替えとかなきゃ。」


『わかったオッパ。』


「もしもし、すみません桧山マネージャー。

それで李支社長は何か言ってましたか?」


『別に恋愛は自由だから、構わないし、XYZの宣伝になるから、いちいち気にするなって言うのが李支社長の意見だ。

でも、テジュン君の妹さんは芸能人じゃないのに、迷惑かけてしまった。

出来る限りのガードをすると言っているんだ。

これ以上、彼女に迷惑はかけられ無いからな!』


「分かりました。

今は、夏休みだから問題ないと思いますが、2学期が始まっても落ち着かないようなら、学校への送迎をお願いします。」


『あぁ。もちろんだ。

そこらへんのところは考えてあるから、心配しなくても良いよ!』


「有り難うございます。」


『それでだ、とりあえず夕方くらいに、二人で新星MUSICに着て貰いたいと、白川GMが言ってるから。

今後の打ち合わせをしたいと言ってるから。』


「分かりました。」


『それじゃあ、そう言う事で。

とにかく、変な誹謗・中傷で、事がややこしくなっても困るから、良い方法を考えような!』


「了解しました。

それでは、失礼致します。」


俺は、電話を切って寝室に戻って着替えた。


ちょうどソナがシャワーから出て着て、髪をドライヤーで乾かしていた。