今日は、秋から始まる俺達の番組
Music History A/Z
の第一回目の収録日だ!
アメリカ西部の、カントリーミュージックの第一人者を招いて、歴史を紐解いて色んな話を伺った。
その後、セッションをしたり、珍しい楽器を披露して貰って、1部が終了した。
第2部は、アメリカンロックを掘り下げていった。
60年代のロックから最近のハードロック迄を、これから3週に渡ってやって行くんだそうだ。
ゲストに、元MBGのギタリスト/コール・ディルカート氏を招いての1時間だ!
彼は、日本語も堪能で、自分の事を北風一郎と名乗っている。
とってもひょうきんで、話しやすかった。
楽しいトークと演奏で、コアな裏話から、ロックの歴史まで、驚くほど充実した時間だった。
収録が終わって、少しの食事休憩を取ってから、レギュラーのラジオ番組の為、ラジオ局へ向かった。
全ての仕事を終えて帰宅したのは、やはり今日も午前0時を少し回った頃だった。
明日は、まるまるオフだから、ソナとデートに行く予定にしている。
翌朝は、天気も良く絶好のデート日和だ!
朝9時に、赤羽岩淵までソナを迎えに行った。
ソナは、薄いピンクの膝丈ワンピを着て出てきた。
「ソナ、久しぶり!」
『オッパ、会いたかったよ~!』
「俺もだよ!
さぁ、車に乗って!」
と言って、助手席側のドアを開けてあげた。
乗り込んだのを確認してから、静かにドアを閉めた。
『オッパ、忙しい?』
「まぁ、毎日忙しいけど、それなりに充実してるよ。
ソナは、毎日何をしてたの!?」
『あのね、ギターの練習して、夏休みの宿題して、ハングル語の勉強して、後は…料理の勉強してたよ!』
「料理の!?
独学で!?」
『まさか!
そんなことしてたら、キッチンからボヤを出して仕舞うよ!』
ボヤって……。
一体どうやれば、ボヤを出して仕舞うんだよ…
「そ…そうか!
じゃあ、レパートリーも増えたんだよね?
何が出来るようになったの!?」
『ん~あのね…、まずはチヂミ、それからケランジョン、後は…トッポキと…』
「チヂミって焼くだけだよね!
ケランジョンって卵焼きの事だし、トッポキって、味付けはやっぱり市販のトッポキの素なんだろ?」