駆け足で突き進んで来たけど、気が付けば俺も45才に成っていた。
アボジ(親父)は、相変わらず元気にオムニ(お袋)と一緒に韓国で暮らしている。
ハラボジ(お祖父様)は去年、穏やかな顔で眠るように逝った。
享年87才であった。
俺の息子も18才、後2年したら俺と同じ不思議なパワーが宿るだろう。
こんな気持ちで、アボジ(親父)も俺の力が目覚めるのを待っていたんだろうなぁ……
楽しみでもあり、心配でもあるのが正直な気持ちだ!
そんな俺の事など知らずに、恒寿(ハンス)は高校を卒業したら、俺と同じT大学に進学すると思っていたが、なんとアメリカはボストンにあるH大学に進学するそうだ。
ソナは、チョッピリ寂しそうな顔だが、
「勉強頑張ってきなさいよ。」
と、息子を応援している。
俺も、父親として息子にはしっかりと頑張って欲しいが、力が解放される瞬間は側にいなきゃと思っている。
後2年…………
俺も、もっと頑張って行かなきゃ!
そう言えば、XYZの皆、どうしてるかなぁ……
最近忙しくて、もう2年近く皆に会って無いや!
今度、久しぶりに皆で集まってセッションでもやるかな!
おっと、もう夜中の3時かぁ……
明日は、20回目になるギタリストNO.1を決める大会のG-1グランプリが始まるから、少し仮眠取っておくか。
それじゃあ皆様、お休みなさい!
またいつか、何処かでお逢いしましょう。
俺の話を長々と聴いてくれて有り難うございます。
新星グループ 本部長
兼
新星MUSIC 代表取締役 社長
兼
高山観光株式会社 代表取締役 会長
高 長寿(コ・チャンス)
《完》