『俺は、ミリとデート。

って言っても、俺のマンションでマッタリしてるだけなんだけどな!』


「おいらは今日はフランスのピアニストのリッキー・グレイドマンのコンサートにナナちゃんといくじょ~!」


『俺は、家のレストランでお手伝い。

最近ヒカルちゃんがアルバイトに来ているから、一緒に居たいしね!』


「僕は…特に何も無いです。

ハヌルとデートしたいよ~!」


「アッ…、KYU!

アボジ(親父)にKYUとハヌルの事バレた!」


『エッ…え~~っ!

ホントですか!?』


「うん。

アボジ、ちょっとショック受けてた。」


『どうしましょう?』


「とりあえず、来月日本に帰って来るから、その時ちゃんと話をするって言ってたけど……。」


『怖いかも………』


「心配ないって!

た…たぶん…。」


『絶対に助けてくださいね、ヒョン(アニキ)。』


「アラッタアラッタ(分かった分かった)」


『じゃあ、今日は解散だよね~!?

おいらはもう行くよ~ん!

チャンス!お土産有り難うな!』


皆は、それぞれ自分の車で帰って行った。


俺も、新星MUSICの駐車場に置きっぱなしにしていた車に乗り込み、赤羽のソナの実家に向かった。


彼女の家に着いたら、ソナは喜んで俺に抱きついて来た。


1週間ぶりのソナは、寂しかったのか、自分からキスしてきて、瞳をウルウルさせていた。


それから家の中に入り、両親に礼をしてからソファーに座った。


韓国で買ったお土産を渡し、これからの事を話したりして過ごした。


いずれはソナに、新星MUSICを任せたいと言ったら驚いていた。


でも、一番驚いたのはソナで、顔がひきつっていたし…!


その後、ケントの実家がやってる《オルタンシア》と言うフレンチレストランに行って食事をした。


お店は、まだディナータイムになっていなかったので、暇なのか、カウンターの奥で、ヒカルちゃんがケントとイチャイチャしていた。


自宅までソナを送ってから、久しぶりに俺も実家に帰った。


明日は、午前中に雑誌の取材が2本入っているだけなので、午後からはフリーだから、9月からプロデュースするガールズバンドの為に、久しぶりに作曲でもすっか!


ソラ(空=ハヌル=俺の妹)とオモニ(お袋)にお土産を渡して直ぐに寝た。