CHANCE 2 (後編) =Turbulence=






夕方になると、シオムニ(義母)は台所で夕飯の準備を始め出した。



緊張を隠しながら、



「オムニム(御義母様)、お手伝いさせてください。」



『オモオモ(あらあら)ハヌルちゃん手伝ってくれるの!?

それじゃ、この豆もやしの根っこを千切って頂戴な!』



「はい、オムニム(御義母様)。」



『ところでハヌルちゃん、こっちにはいつまで居られるの?』



「私は、大学のゼミが始まるのが1月の15日からなんで、それまでに戻れば大丈夫ですけど。

でも、ユーオッパが仕事始まるのが5日からなんで、その前には日本に行っちゃいますから、この時一緒に帰ろうと思ってます。」



『それじゃあ、それまでここでのんびりして過ごせば!?』



「はい、オムニム(御義母様)。」



『それじゃあ、そう言う事で!

アッ、豆もやしの根っこを千切って終わったら洗って、このボールの中に入れておいてね。

その後、このチョギ(イシモチ)を塩焼きにしといてね♪

後で、我が家秘伝のって言ったら大袈裟だけど、美味しいタッカルビの作り方を教えてあげるわ!』



「エ~ッ!本当ですか?」



『勿論よ。

頑張って覚えて、日本に帰ったら向こうでユーに作ってあげてね!』



「はい、オムニム(御義母様)。

ありがとうございます。」



『じゃあしっかり覚えてね!』



女同士で台所で盛り上がっていたら、ユーオッパのオンニ(お姉さん)の允喜(ユニ)が帰って来た。



「ハヌルちゃん、久し振り~!」



『允喜(ユニ)オンニ(お姉さん)、オレガンマ ニムニダ。(お久しぶりです。)』



「いつこっちに来たの?」



『昨日来ました。

祖父の家に居ました。』



「ユーも一緒に!?」



『はい、ユーオッパは、今部屋のパソコンで式場探してます。』



「結婚かぁ~!

いよいよね♪」



『はい。

オンニ(お姉さん)は、まだ結婚しないんですか?』



「相手が居ないもん!」



『そう言えば昨日、朴 在虎(パク・ジェホ)氏が允喜オンニ(ユニお姉さん)をめとりたいとか言ってましたよ。』



「放っとけば良いのよ、あんな女たらし!」



『お母さんも認めないわよ従兄妹同士の結婚なんか!』