ソナ 「キムテギル氏、ソルミさんは!?」
テギル 『あいつ、最近イプトッが酷くて今日は休みなんだ。』
ソナ 「オッパ、イプトッってどういう意味なの!?」
チャンス 『ハハハ、イプトッって言うのは、悪阻(つわり)って意味だよ。
そっかぁ、テギル、ついに赤ちゃんが出来たのか!』
ソルミさんはテギルの同級生で、高校時代からの彼女である。
ソウル大学に進学しても、二人の関係は続き、彼女が大学を卒業したのを期に結婚したのだった。
尹 雪美(ユン・ソルミ)さんと言って、日本語が話せる頭脳明晰な女性である。
何故テギルと付き合っていたのか不思議なくらいの可愛こちゃんで、身長は150cmととっても小柄で、幼顔って言うか童顔である。
二人の結婚式には、ソナも俺達家族と共に韓国まで来て出席した。
ソルミさんはソナの事を気に入って、妹の様に可愛がってくれたのだ。
ソナ 「そっかぁ、赤ちゃんかぁ‥‥‥
キムテギル氏、もうすぐパパさんですね♪」
テギル 『ソナちゃんも、早くチャンスと結婚してママさんに成らないとな!』
チャンス 「ソナが大学を卒業したら、直ぐにこっちで結婚式を挙げるから、テギルはソルミさんと一緒に出席してくれよ。」
テギル 『任せとけ!
その頃には、あいつも安定期に入っているだろうから、大丈夫だろ。
韓服着て出席するからな。』
ハヌル 「お兄ちゃん、私もユーオッパと一緒に出席するからね♪」
KYU 『ヒョン(兄貴)、僕達の結婚式にはキムテギル氏と奥さんも出席してほしいてす。』
チャンス 「そうだな!
ハヌル、そろそろユー君のご両親と結婚の打ち合わせした方が良いんじゃないか!?」
ハヌル 『うん。
そうだね。
今年の夏に挨拶に行ったきり会って無いから、今回ユーオッパと一緒に彼の実家に行ってくる。
ユーオッパのオンニ(お姉さん)の朴 允喜(パク・ユニ)氏にも、また会いたいし。
允喜オンニ(ユニお姉さん)って、とっても素敵なんだから。』
PJ 「俺が需(ユー)や允喜(ユニ)と従兄弟じゃなかったら、允喜(ユニ)は俺がめとってやりたいんだがな!」
KYU 『在虎ヒョン(ジェホ兄貴)、ヌナ(姉貴)は、ヒョンのこと女たらしの最低男って、昔から言ってましたよ。』
PJ 「ひどいなぁ!
俺は女性に優しいだけで、女たらしなんかじゃないのに。
允喜(ユニ)は、本当に良い女だから、従兄妹って言うのが残念で仕方ないよ。
需(ユー)、お前の姉貴って、いま彼氏って居るの?」
KYU 『大学3回生の時に2年付き合ってた彼氏に浮気されて別れたっきりフリーだって言ってましたよ。
マジで、ヌナ(姉貴)には手を出さないで下さいね。従兄妹なんですから。』
PJ 「わかってるって!
ところで、允喜(ユニ)って今何やってんの?」
アボジ 『在虎(ジェホ)、知らねえのか!?
KYUのお姉さんは、うちで働いて貰ってるんだぜ。
新星MUSIC(シンソンミュージック)の衛生課(ウィセングヮ)で、今は確か副主任じゃなかったかな!?』
PJ 「衛生課!?
めちゃエリートじゃないですか!」
アボジ 『KYUのお姉さんは頭も切れるし、仕事も出来るって衛生課の課長が誉めてたぜ!』
ハヌル 「そうよ。
わたしも、前回の春の社員研修の時にお会いしたときは、衛生課の第1セクションのリーダーしてたくらいだもんね!
私の憧れのお姉さんなんだから。
朴 在虎氏(パク・ジェホさん)、允喜オンニ(ユニお姉さん)をタブらかさないでよね!」
PJ 『皆、どんだけ俺が酷い男だと思い違いしてるんだよ!!!
今は真面目に働くサラリーマン歌手なんだから。』
皆、大爆笑の食事会だった。
テギルに初めて会った仁哲(インチョル)と義徳(ウィドク)の二人も片言のハングル語を交えて、片言の日本語のテギルと会話していた。
いつの間にか打ち解けて、全員満足度120%の料理を堪能した後は、韓国のお菓子でティータイムとなり、その後1時間程会話を楽しんでいた。



