『Seiji!

‥‥じゃなくて、

小川社長、事務所設立おめでとう!

ところで、タレントは何人抱えているんだい!?』



「ありがとうございます高山会長。

うちのタレントですか!?

今は、俺達ナイトメアと、後輩のバンドでインディーズで遣ってた奴等を売りだそうとうちに在籍させたのと、後はうちの女房の弟君のバンドだから、合われたら13人ですよ。」



『ブロークン ヘッドもかぁ!

それなら、当分は事務所運営も楽だな!』



「まぁそうですね。

義弟の堺皇成は、うちの一押しですからね。

その上、俺が個人的に書いた曲をKYUが歌ってくれたから、印税の額がすごいすごい!」



『よく言うよ!

100人以上の人に何百曲と楽曲提供しているくせに!

それにしても事務所の名前が
【STREAM ENTERTAINMENT MUSIC 】
って、略したらSEMじゃないか!

何か、韓国のSeoul Entertainment Music と紛らわしいなぁ!

真似した!?』



「気のせい、気のせい!

ところで、この後うちの若手のバンド
【 Southern Cross 】(南十字星の意)
のステージが有るから観ていって下さいね!

それじゃあごゆっくり。」



『あぁ、観させて貰うよ。』



「アボジ(親父)、来てたんですか!」



『あぁ、ちょっと前にな。

ソナちゃんとハヌルちゃんは、小柳じゃなくて、桧山マネージャーの奥さんと一緒にあそこに居るよ。』



「本当だ!

それじゃあ、ちょっと失礼します。」



『お兄ちゃん凄い人だらけ!

有名人が一杯いるね!』



「何言ってるんだよ?

お兄ちゃんだって有名人なんだぞ!」



『プッ!

ハハハ!

それもそうね。

お兄ちゃん、ジョージさんがこっち来るよ。』



「ジョージ、お久し振り!

ジョージの結婚式以来かな!?」



『そうだよ。

チャンスは冷たいから、全然遊びに来てくれないのら!』



「そう言うなよ!

【ヌーベルマリエ 森本】がオープンしてから、ジョージだって忙しいだろうと思って、一応遠慮してたんだから。

それにG-1グランプリも有って、ずっと現場で監修していたんだから。

元気してた?」



『俺らは元気なのら。

那奈ちゃんは最近つわりが酷くてかわいそうなのら。』



「つわりって?赤ちゃんが出来たのか?」



『そうなのら。

今は、15週目に入っているのら。』



「‥‥‥15週目‥‥‥って事は‥‥‥な~んだ、正月に×××したって事だな。」



『テジュン、いきなり後ろから、何スケベな事言ってるのら!?』



気が付けば、テジュンと奥さんの美里さんがニコニコしながら立っていた。



その美里さんのお腹も、少しポッコリと膨らんでいた。



24週目に入ったばかりだそうで、めでたいことが続きそうである。