CHANCE 2 (後編) =Turbulence=






流暢な英語で、俺達の紹介をしていく。



解散した日本と韓国の混合バンド、
XYZの今宵限りのディナーショーと銘打って、ついに始まった第一回目のショータイム!



1曲目は、ジョニーBグッド
続いて、ツイスト & シャウト
そして、好きにならずにいられない

この3曲を、KYUとソラのツインボーカルで歌い上げた。



つぎは、俺とソナがウクレレで演奏して、アボジ(親父)が


最初に、ハワイアン ウェディングを
次に、タイニーバブルス
そして、ラブミーテンダー
最後に、ブルーハワイを歌った。



今度は、XYZの4人とリーさんのドラム、そしてアボジの6人でヤクソクのハワイアンバージョンを演奏して歌って、ショーが終わった。



約1時間のショーが終わり、俺達も野外レストランで食事をすることになった。



ふんだんの海の幸と、サラダとステーキで、お腹も満帆になり、30分程会話をたのしみながら、トロピカルドリンクをのみ、綺麗な星空を眺めていた。



8時になり、本日2回目のショータイムの時間になった。



リーさんがマイクで、



『これからの時間は、皆様からのリクエストを受け付けます。

知ってる曲なら演奏致しますので、テーブルの上に置いてあるリクエスト用紙に、歌手名と曲名を書いてお近くのウェイトレスの人に渡して下さいね!

曲に対する思い出なんかも添えて頂けましたら幸いです。』



リクエストが届くまでの間、BGMっぽく俺達XYZのヒットナンバーをボリューム抑え気味で演奏していった。



Get a chance Get a rhythm、ナエ サラン、Target、Do not you worry about my heartと演奏したところで、リクエスト用紙が5枚届いた。



書かれてあったのは、マライアキャリーのHERO 、Jack JohnsonのUpside Down、 ピーター・ポール&マリーのLeaving on a Jet Plane(悲しみのジェットプレーン)、ハンク・ウィリアムズのJambalaya、そして、日本のお客様から高中正義のブルーラグーンであった。



KYUは、ブルーラグーン以外は知ってるし歌えるそうだ。



『ヒョン(兄貴)、このブルーラグーンだけ歌を知りません。

どんな曲なんですか?』



「KYU、これは元々歌詞は無いんだよ。

だから、この時はKYUは休憩な!」



『分かりました。

どの曲から歌いましょうか?』



「じゃあ、ノリの良いところでジャンバラヤからいこうか!

ちょっぴりアップテンポな感じでいくよ。」



ついに始まったリクエストタイム!



リーさんのドラムも、なかなか良い感じで、ケントとはまた一味違った趣があった。