「まぁ、頑張ってみなさい。

何か困った事が有ればいつでも相談に乗るからな。」



『ありがとうございます。』



「林テジュン君は、勿論親の会社に入って後継者教育を受けながら遣っていくんだろ?」



『はい。

韓日物産の本部長職に着いて、まずは企画室で室長を兼任して遣っていくそうです。』



「なかなか大変そうだね。

テジュン君のご家族とうちは、いずれ姻戚関係に成るわけだから、私もいつでも応援していますからね。」



『ありがとうございます。』



「さて、チャンスや!

お前は、常務を兼任しながらミュージシャンとしても遣っていくんだろ?

今度は、大学が無い分しっかり働いて貰うからな?」



『何か、嫌な予感するんですけれど?』



「実は、以前お前が言ってた美racle/Lady の日本での再再デビューなんだけど、来月から早速遣って貰うからな!」



『え~!

まだ韓国に帰ってから1年半しか経って無いじゃないですか!』



「そうなんだが兎に角、新星MUSICの日本支社には、ほぼ毎日何百件と言う彼女達に関する問い合わせが有るそうだ。

そして、問い合わせのトップが、彼女達の日本での再再デビューを願うものなんだよ。

今、韓国サイドでは美racle/Ladyは引っ張りだこだからこそ、日本に連れてこなきゃだろ?」



『そうですね。

人気が下火になったのを、日本でテコ入れするほど日本の芸能界は甘くないですもんね!』



「分かってるじゃないか!」



『それで、彼女達の来月の韓国サイドでのスケジュールは?』



「冠番組が1本だけ残っているそうだ。

後は、全部終わらせてきたそうだから、2週間に1度収録の為に帰国するから。

それから元彬の
従弟が今回、日韓合同制作の映画のために、3ヶ月間日本に滞在する事になったから、チャンスがちゃんと面倒見るように!」



『元彬の従弟って言ったら、俳優の金在翊(キム・ジェイク)ですよね?』



「なんだチャンス、ジェイクを知ってるのか?」



『以前、本社でマネージャーとロケバスを待っているジェイクと会って、10分程立ち話をしていたことが有るんですよ。

ジェイクって本名なんだって言ってたのを、珍しいから覚えてました。』



「熊川企画の大作栄子と親子を演じるそうだ。」



『韓日のハーフって設定なの?』



「あぁ、そうなんだ。

1988年9月17日から1988年10月2日まで開催されたソウルオリンピックにアーチェリーの選手として出場していた白星朱 (ペクソンス)が、日本アーチェリー女子代表選手と恋に落ちてジェイクが生まれたってストーリーなんだ。

その日本アーチェリー女子代表選手って言うのを、大作栄子が演じるんだ。」



『星朱(ソンス)役は、誰が演じるんですか?』



「なんと、うちの本社タレントの安臾信(アンユシン)だ!」



『臾信ヒョンニム(ユシンアニキ)が!

凄いですね!

この間、【百済の始祖 温祚大王】で温祚王役で150話の撮影が終わったばかりなのに。』



「ドラマに映画に大忙しで、彼はそれでも毎日奥さんに電話したりメールしたりと、マメにやってるそうだよ。

撮影中でも、1日でも休みがあれば、奥さんに会いに帰るくらい愛妻家だから、見てて微笑ましいよ。」



『奥さん綺麗だし。』



「ヨンミちゃんの方が上だけどね!」



恥ずかしくなってきたので、とっとと食事を済ませて帰るとするか!