『桧山マネージャーが?』


「そうなんだ。

まだ高校生だった桧山マネージャーが、テレビ局でアルバイトしている時に、たまたまうちのアボジ(親父)と知り合って、テレビ局のバイトが終わった時にアボジが新星MUSICに誘ったんだ。

その時、皆で海行ったりして楽しかったんだぜ。」


『そんな高校生のバイト桧山マネージャーが考えた案が、良く会議で通ったんだね?』


「ハハハ!

そうだよなぁ!

俺も後から聞いたんだけど、アボジが高校生の桧山マネージャーをカラオケの新星GTSの1号店の店長に抜擢したり、新しい企画室を作って桧山マネージャーを参入させたりして、凄い信頼されてたんだぜ。」


『高校生が店長に!?

考えられない!』


「だろ!

その頃桧山マネージャーが発案して、未だに残っているのが沢山有るんだぜ。

例えば、ギター教室やエレクトーン教室等の音楽教室も桧山マネージャーの発案だし、電話オペレーター部門の設置もそうだし、カラオケ大会もだぜ。」


『凄い凄い!

桧山マネージャーって、本当に遣り手だったんだね。

なのに、なんでタレントマネージャーをしているんだろ!?

こんなに凄いんだから、企画室でも充分遣っていけれただろうに。』


「だよな!

まぁでも、桧山マネージャーのお陰で俺達はかなり助かっているから、それで良いんだけどね!」


『それで、話は戻るけど、新星MUSICでバイトしても良いかな!?』


「そりゃあ、いずれはソナが妹の空と一緒にこの新星MUSICを、引っ張って行かなきゃいけないんだから、今から内情も知って貰った方が何かと都合良いと思うし、会社の中でだったら、俺も安心だしね!

でも、来年は受験生なんだから、そっちの方もおろそかに成らないようにな!」


『ハ~イ!

頑張るから、大学受験がすんだら一緒に韓国に遊びに行こうね?』


「そうだなぁ!

春休みに10日間くらい向こうでゆっくりマッタリと過ごしたいなぁ!」


『そうだよねぇ。

オッパは、いつも忙しいんだから、たまには休養も必要なんだから!

でも、XYZの人気が無いのもイヤだけどね!』


「難しい注文だなぁ…」





それから1年、ソナは殆ど毎日放課後は新星MUSICの日本支社で電話オペレーターの仕事をしたり、海外事業部や、企画開発部、衣装部やら営業部と様々な部署を経験して今は秘書室で重役のスケジュール管理の補佐をしている。


俺は結局、新星MUSICが持っている全NSスタジオ15店舗の1階に、ショーを観ながら創作韓国料理が食べれるレストラン、Spot Lightを出店する事となった。


美racle/Ladyは、大成功のうちに韓国で再デビューをはたし、俺の新星グループの中での評価は文句なしの高評価を得た。


お陰で、本社サイドで実力のある高理事や尹理事も俺の事を認めてくれたのだ。

そして気が付けば、俺達XYZのメンバーは大学4年になり、婚約者のソナや妹の空は、俺達と同じT大学に入学して来たのだった。