『桧山マネージャーは、スケジュール調整の為に走り回っています。

桧山マネージャーこそ、今回殆ど眠れなかったと思いますよ。

兎に角、関係各所に連絡を入れたり、テレビ局やラジオの番組プロデューサーに謝罪したり、共演者なんかにも謝罪してました。

兎に角、今回ヒョン(アニキ)が入院している3日間、一番忙しく動いていたのが桧山マネージャーでした。』


「そっかぁ、本当に皆には迷惑かけたなぁ。

後は何か有ったかい?」


『そう言えば、シンさんは鎌田章子さんと一緒に来てました。

皆、驚いていました!』


「鎌田章子さんって、あのゆしま食堂の!?」


『そうです。

シンさんの彼女さんって、章子さんだったんですね!

いつも、朝早いときって、大抵ゆしま食堂から出勤していたそうです。

章子さんが短大を卒業したら、入籍するそうですよ。』


「マジで?

よく鎌田の親父っさんが許してくれたなぁ!」


『章子さんがゆしま食堂の後を継ぐって約束したらしいですよ。

そしたら、結婚しても良いって事になって!』


「一人娘の章子さんとしては大変だよなぁ。

シンは当然、新星MUSICで遣っていくだろうから、いずれは章子さんがゆしま食堂を頑張って切り盛りしなくちゃいけないもんなぁ。」


なんて話をしていたら、そこにテジュンとケントが遣ってきた。


『チャンス、意識戻ったんだ!

どうだ?

まだ頭は痛むかい?』


「大丈夫みたいだ。

ケントにもテジュンにも心配かけたなぁ。」


『マジでビビったんだから。

階段から真っ逆さまに転がり落ちたかと思ったら、頭からスンゴイ量の流血なんだから。』


「そうだよチャンス。

お袋さんが飛んで来て、お前を見た瞬間に、チャンスや~!チャンスや~!って大泣きして大変だったんだぞ!」


『空ちゃんと俺の妹が、お前のお袋さんに付き添ってて、チャンスがICUから一般病棟に移ってきて漸く落ち着いたんだぜ。』


「ハァ…すまなかったな本当に…!」


『兎に角、さっき先生から話聞いたけど、もう2~3日は様子見の為にも入院しとかないとダメらしい。』


「ってことは、元旦に退院かよ。

年越しカウントダウンライブは?」


『社長がキャンセルしたそうだよ。』