その瞬間、観客席から物凄い歓声が鳴り響いた。
(風の行方)のイントロに合わせて、スポットライトがステージ上を縦横無尽に流れ、KYUはマイクを握り直し、
『みんな~!
始まるよ~!
俺達のサウンドに付いてきてね~!』
「キャ~! KYU様~!」
と言う悲鳴に近い声援があちらからもこちらからも飛び交ってくる。
(風の行方)が終われば、美racle/Ladyの登場だ。
2曲目のサウンドに合わせて、彼女達が華麗なダンスを披露しながら、俺達の曲を盛り上げてくれている。
彼女達がKYUに近づいて彼の肩に手をかけると、
『イヤ~!KYU様に触らないで~!』
と騒いでいる。
相変わらずのKYUの人気ぶりに感心する。
5曲演奏して終われば、次はCALMの演奏が始まるが、セッティングをしている間にSeoul8がアニメーションダンスを披露してくれる。
スタンバイが整うと、DJ-Cの出番だ!
「皆、お待たせしたぜ!
俺達のサウンドを聴いて、クラブにいる感じで乗りまくれよ!
まずは、最新ナンバーから、ダーカー ザン ブラックを聴かせてやるから、乗り遅れるなよ!
1.2.1.2.3.4~♪」
始まったCALMの演奏、ボーカルの後にはDJ-Cの軽快なラップとパフォーマンスで、会場の熱気はボルテージもアゲアゲで、あっという間の5曲であった。
そこに飛び出したのは、我らが小柳アナだ!
『皆、どうだった!?
楽しんでる!?
次は、あたいのギターでレッチリの曲を!って言いたかったんだけど、今回はナシよ~ん!
今日は、韓国から新しくデビューしたレディースグループのKAYAって7人組が来てくれたから、彼女達の歌とダンスを堪能してくれるかな!?
それじゃあ、そろそろ準備も整ったみたいだから、いくよ~!
kAYAでCHO-TTA!(チョッタ)』
既にファンが付いてるようで、大段幕が揚がっていた。
コーラス3名とボーカル4名の絶妙なパフォーマンスで、初めて彼女達をみた観客からも、凄い声援だ。
そして、遂に美racle/Ladyの出番はやって来た。
最初緊張していたテジュンも、彼女達のサウンドに併せてなかなかのダンスを披露していた。
KYUも負けじとボックスステップを踏みながら、頑張っていた。



