~3年前~




「ずっと前から好きでした!!
 よかったら!!!えと…その…
 つ、付き合ってください!!!」



柏原那月に告白されたのは、

中学入学から4ヶ月ほどたったある日。



話したことは無かったけど、名前は知っていた。

確かこの間、太一が話していた子だ。






「なぁ、柏原那月って知ってるか?」


「しらん、誰それ?」


「ほら、2組の可愛い子だよ。
 お前知らないの?」



黙って頷くと太一は目を輝かせてこういった。


「しょうがねーなー
 お前のために見に行くか。」



まだ何もいってないのに制服の袖をつかまれ、半分引きずる形で2組の前まで連れて行かれた。


太一が見たいだけだろ…

つーかその前に
人を物みたいに扱うんじゃない!!