それから、3日経った日のこと。
三月は、友達の栞と千佳と一緒に自転車で図書館まで走っていた。ものすごいスピードで。
三月は忘れていた。自分の心臓は脆く壊れやすい、硝子と同じだということを。
千佳と栞が前を走っていくのを見て忘れていたことを思い出す。
それと同時に、激しい痛みが胸に走った。
苦しさは感じていたが、必死に堪えて走っていた。