男たちがこっちこっちと手招きするとそこには真っ白なウェディングドレスがあった。
三月に着るように言うと、2人は出て行ってしまった。それと同時に、栞と千佳が入ってきて、
ドレスを三月に着せて、千佳は出て行った。

残った栞は、三月にメイクをして、ベールをかぶせて、木製の大きなドアの前に立たせた。

10秒数えて、ドアを開ける栞。
歩けない私を支えて、タキシード姿の健人の横まで連れて行ってくれた。
神父さん役は、貴裕だった。